Column36.生命保険と終身保険の違い

生命保険と終身保険、似ているようで求められる役割は異なります。

◇生命保険は万が一に備える
生命保険は現役時代に家族を守るための保障です。
生命保険は不測の事態が起きた時に、ご自身の代わりに、経済的リスクから家族を守る保障です。
子供がいる場合には独立するまで、またはご自身が現役で働いている間に家族を守る為に利用されます。
従って、一般的には保険料を安く抑えながら万が一に備えて大きな保障を得る事が最大の役割になります。これが出来るのは生命保険しかありません。
貯蓄性のある終身保険とは違い、損得で考えるものではありません。

◇終身保険は老後に備える
終身保険は夫婦の老後生活に備える為の保障です。
終身保険は夫婦の老後生活の生存保障、最後保障に備える保障です。
貯蓄性も兼ね備えた保険のため、生命保険よりも保険料は高くなります。そのため、大きな保障を持つ事は基本的に難しいです。
しかし、貯蓄性を生かして将来にお金を残すことは可能です。

◇上手な使い方
終身保険だけで家族を守る保障を得る事は一般的には難しいとされています。
家族の生活費や教育費を守る為には、何千万円という保障が必要になります。
そうすると当然、月々の支払いが何十万に及ぶ可能性もあります。
支払い続けることが難しくなり、途中解約してしまっては何も残らなくなってしまいます。
それぞれの保険にどのような役割を行わせるのか、加入前に吟味しましょう。