Column17.解約返戻金


解約返戻金とは、保険を解約した際に戻ってくるお金の事です。通常解約返戻金とは、支払った保険料の総額よりも下回ります。また、解約返戻金がない商品もあります。

◇解約返戻金の仕組み
保険会社は、保険法という法律により「責任準備金」を準備する必要があります。
(責任準備金とは、被保険者に支払う将来の保険金・年金・給付金などに備え保険料の中から一定の割合を積み立てたお金です。)
解約返戻金は、今まで積み立てた責任準備金の中から支払われるという仕組みになっています。その為、お金を貯める等資産を目的にした保険商品の場合は途中で解約した場合は損してしまう事がほとんどなので注意しましょう。
生命保険の契約前に、どのくらいの返戻金があるのか、事前に確認しましょう。

◇解約返戻金がある場合とない場合
保険の種類によって解約返戻金がある場合とない場合があります。解約返戻金がある商品の方が保険料は高くなります。
生命保険などには解約返戻金がある場合が多く、積立型や掛け捨てではない形の保険には解約返戻金が付いていることが多いです。
また、「医療保険」「がん保険」「三大疾病保障保険」にも解約返戻金があるタイプとないタイプがあります。

◇生命保険の解約返戻金
【養老保険・個人年金保険】
加入した後あまり年数が経っていないタイミングで解約をしてしまうと、支払った保険料の総額よりも、解約返戻金は下回ってしまいます。もし解約する場合は、ある程度年数が経った後に解約する事をオススメします。

【終身保険】
長期間の加入をしないと、解約返戻金が支払った保険料の総額を下回ってしまいます。

【定期保険・収入保障保険】
解約返戻金はあったとしもごく僅かです。契約期間が長い長期定期保険の場合は、契約期間の中程の時期に解約返戻金が発生しますが、満了時にはなくなります。

【定期保険特約付終身保険】
終身保険と定期保険が組み合わさった保険です。その為、終身保険の比率が高い場合は解約返戻金の比率も上がり、定期保険の比率が高い場合は解約返戻金はあったとしてもごく僅かになります。

◇解約の手続き
生命保険の解約は、生命保険の契約者本人が行えます。
解約の際は、解約請求書類への記入・保険証券の提出・身分証明書の写しなどの提示・印鑑などが必要になります。
なお、手続き後に返戻金が払い戻されるまでには数日かかります。
解約の手続きは保険会社によって変わってきますので、生命保険の解約をお考えの際は、一度保険会社に問い合わせてみましょう。


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