Column14.配当金


◇配当金を構成する3つの差益
配当金を構成する差益は「死差益」「利差益」「費差益」の3つがあります。
「死差益」は、死亡者数の予定率から計算されます。「利差益」は、運用利回りの予定率から、「費差益」は、事業費の予定率から計算されます。保険商品には、この3つの差益をすべて配当金とするパターンと、利差益のみを配当するパターン。配当金のないパターンの3種類があります。

【死差益】
保険会社は将来の死亡者数を統計データから予測し、保険料を設定します。実際の死亡率が予測した死亡率より低い場合に発生する差益の事を死差益といい、これによる配当金の事を、死差配当といいます。
【利差益】
保険会社は加入者から集めた保険料を運用する際にどのくらいの利率が出るかを計算します。保険料は、この分を先に差し引いた金額になっています。実際に運用した利益が予測よりも上回り出た余剰金の事を利差益といい、これによる配当金の事を利差配当といいます。
【費差益】
保険料は、保険会社が事業を運用していく上での経費も含まれています。かかる費用を予測し、その費用率の事を事業費率といいます。実際にかかった費用が事業比率よりも少ない場合に出る余剰金の事を費差益といい、これによる配当金の事を費差配当といいます。

◇配当金を受け取る方法
配当金を受け取る為の方法は、保険商品によって変わってきます。通常は、契約時に決められるので、契約時に確認をしておきましょう。
【積立】
配当金を保険会社が積み立て、満期や死亡の場合に保険金と一緒に受け取る事ができる方法です。所定の利息がつくメリットがあります。また、途中で引き出す事も可能です。
【相殺】
配当金で保険料を相殺する方法です。その分保険料を減らす事ができます。
【買増】
配当金を保険料の一時金として充当し、保険を買い増して行く事ができる方法です。
【現金支払】
団体保険で行われる方法で配当金を現金で受け取る方法です。個人ではあまり行われていません。


" 配当金ってどんなもの?(生命保険文化センター)  (外部サイト)"


保険についてコラム一覧
保険コラム

▶死亡原因と医療費

▶掛け捨て型と積立型の違い

▶保険をまとめるか分散するか

▶契約日と保険年齢

▶指定代理請求制度

▶配当金

▶保険料を支払わないとどうなる?

▶契約の失効と復活

▶解約返戻金

▶契約者貸付

▶こんなときは手続きを

▶保険金・給付金請求手続きの流れ

▶保険金・給付金請求時の注意点

▶あなたに必要な保障額は?

▶貯蓄型の生命保険で貯蓄するときの注意点

▶男性が考えるべき医療保険のポイント

▶保険を利用した貯蓄方法

法人保険について

▶法人保険の見直しのメリット

▶法人の生命保険を活用した節税

女性向けの保険について

▶女性が考えるべき医療保険のポイント

▶女性向けの保険商品のメリット

▶女性向けの保険商品の比較ポイント

▶女性特有のリスクに備える保険商品

保険の見直しについて

▶ライフプランと保険

▶事前準備の流れ

▶保険料の支払い方

▶告知義務と診査方法

▶クーリング・オフ制度

▶保険の見直し注意点

生命保険について

▶生命保険ってどんな保険なの?

▶生命保険の構造を理解しよう

▶生命保険の決まり方

▶生命保険契約の名義

▶生命保険はどうして必要なの?

▶3種類の生命保険

社会保険について

▶社会保険の概要

▶死亡保障に関係する社会保険

終身保険について

▶終身保険の比較のポイント

▶女性の終身保険の活用方法

▶生命保険と終身保険の違い

がん保険について

▶がん保険と医療保険を併用した活用方法

▶掛け捨て型のがん保険の特徴とポイント